稼げる仕事、かっこいい仕事として農業が若者の人気職業に
1.「3K」と言われ敬遠された農業
アグリビジネスユートピア構想を実現するためには、若手を地域に定着させることが重要です。これは農業に限らず言えることですが、地方は長い間、若者の地元離れや雇用創出に腐心しておりました。
私達は、かつて高度成長期に「3K」と言われ、新卒の学生、若い働き手から敬遠された、「古い農業のイメージ」を一新させる必要があります。
2.農業就労人口の減少
農業の就労人口が平成30年に200万人を切ったと報道があり、高齢化や後継者不足により日本の農業は衰退の一途をたどっているようにメディアでは言われておりますが、本当にそうなのでしょうか。
私達は、農業こそがこれからの世代を担う職業であると考えています。その根拠を述べましょう。
3.農業の市場規模の緩やかな上昇
農業の生産額は1984年に11.7兆円であったものが、2000年に9兆円、2010年には8.1兆円まで一度落ち込みましたが、図のように2017年には9.3兆円まで回復しました。よって全体の生産額は昨今ゆるやかに伸びていることになります。これは2000年からすべての生産食品に産地表示が義務化されたことや、2017年には加工食品に置いても表示が義務化されたことで、国内需要が増大したことが理由と言われています。
(農林水産省「農業総産出額及び生産農業所得」)
農業就業人口自体は、2010年には260.6万人から2016年に192.2万人、2018年にはついに175万人と確かに減少していますが、その一方で農業生産額の規模はゆるやかに上昇しています。このことから、農家ひとりひとりの生産額は年々増大しているという見方ができます。
4.「稼ぐ」若手農家の台頭
データだけを見ると、農業は確かに高齢化が進んでおり、60歳以上の農家は一線を引き規模を縮小している農家も多くなっています。ただその一方で、実は若い世代のほぼ半分(45.2%)の農家の農産物販売金額が年1000万円を越えているというデータがあります。(農林水産省「2015年農林業センサス」)
なぜこのように稼いでいる若手農家が生まれているのでしょうか。
若手農家は、各地域において土地の集約化や耕作面積を拡大させており、農業を「自営業」ではなく「稼げる事業」として精力的に推進している私達のような人が増えていると考えることができます。
就労人口が減って高齢化が進む産業ではありますが、総生産額と一人あたりの生産額が増大していること、若手農家がその農業生産の中心的な役割を担っていることから、農業は衰退産業ではなく、これから更に稼いでいける産業であることがわかります。これを国内に広く周知し、若者の参入を促していきます。
5.農業を新・5K(互恵)産業に!
農業はかつて3K「キツい・危険・稼げない」と言われて就職選択肢としては敬遠されがちになっていましたが、アグリビジネスユートピアは週休2日制、年間休日120日以上という好労働条件を実現しています。作業は工場と農事を交代で行い、残業なしの週平均38時間と、余暇も充実させることができます。
また、アルバイト・パートはおらず全て日本人で正規雇用、創業以来離職率は10%以下を継続しています。
7年間の教育カリキュラムがありますので、その途中で辞めるスタッフはほとんどいません。このカリキュラムをアグリビジネスユートピアにも導入・実践していきます。
以上の理由により、これからの農業は、
K:感動がある
K:感謝が生まれる
K:稼げる
K:家族を大事にできる
の新・5Kとなり、若手が憧れる職業となっていくことでしょう。
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